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最終戦、勝って6位以内へ! [ギラヴァンツ北九州]

【J2:第38節 大分 vs 北九州】北九州側プレビュー:6位以内へ。自分たちにプレッシャーを課した北九州が、最終戦で新たな目標に挑む。(11.12.02)

北九州・三浦泰年監督はこの試合に臨むに当たって新たな目標を設定した。――最終順位、6位以内。来季から行われるプレーオフ圏内だ。「来シーズンのシチュエーションを考えたら、プレッシャーを掛けながらやるというのは大事」。北九州にひとつたりとも"消化試合"はない。

チームが自ら背負うことになる「6位以内」は、チームだけでなく、ホームタウン・北九州市にとっても大きな意味を持つ。話が逸れるが、その点に触れておきたい。

北九州がホームスタジアムにする北九州市立本城陸上競技場は席数などでJリーグが求める"J1基準"をクリアできるかは微妙。市は同市小倉北区に新スタジアム建設を予定しているが、未だに青写真を描けず、足踏みしていると言わざるを得ない状況にある。このスタジアム問題はJ1昇格を目指す上では大きすぎる足かせになっているのだ。

もちろん、スタジアムができるのをずっと傍観者で待ち続けるわけにもいかない。J1へ行くための足かせを可能な限りひとつひとつ己の手で外していく。外させるためにできることをする。そのもっともインパクトのある手段が、J1を目指せる順位にいることに他ならない。

市外出身のある選手は「僕らは競技場の問題があるので…」と話した。こんな言葉を投げられると北九州市に生まれた私としては申し訳なさが先立ち、返す言葉に窮する。この街がどんなに温かくこのチームで活躍してくれる選手、スタッフを迎え入れたとしても、一緒に同じ土俵を目指せないかもしれない。チームはもちろん、関係するほとんどの人は、北九州がいつまでもJ2にいてJ1の門番であることを望んではいない。ともにJ1を目指せるチーム、ホームタウンになるために、J1への道を切り開ける順位へ――。

前置きが長くなったことを今回も省みつつ、試合についてみていこう。

北九州は今節、スタメン組の出場停止呪縛からようやく解かれる。 前節・東京V戦では右サイドバック・関光博が出られず、北九州らしさの一部を失ったまま1-2で惜敗した。出場停止選手が出たときに新たな選手を補充して、新たなサッカーを展開するという狙いは一定の成果を上げてきているとはいえ、攻撃的サイドバックを欠いた穴は大きかった。今節はその関が復帰。左サイドでは多田高行も出場停止明けとなり、ようやく今季のベストメンバーが組めそうだ。

ただ、攻撃的なメンバーが戻ってくるとはいえ、「(大分は)勢いがあるチーム。前も若いし、ボールの取られ方が悪いとやられてしまう」と木村祐志が話すように、しっかりとしたディフェンスをしなければ主導権を相手に握られる危険がある。森村昂太も大分との前回対戦で相手に握られがちだった前半の戦い方を指摘。「前半は良くなかったので、リベンジしたいという気持ちがある」と気持ちを込めた。堅いディフェンスで試合に入り、次第にペースを掴んでいくというのが北九州には理想的。攻撃では「ゴールにより近づけるようなサッカーを意識」(森村)している最近の北九州。中盤の底や最終ラインでのポゼッションからサイドを使いながら一気に加速していくことでリズムの良い攻撃ができている。特に今節は、サイドハーフ、サイドバックでメンバーが出そろったことで、攻撃のテンポアップに不安材料はない。

不安材料といえば、最終戦であることと、『バトル オブ 九州』であることだろうか。「モチベーションが自然と上がる。逆にモチベーションをコントロールするのが大事。いかに積み重ねてきたものを出すか、自然体ですることが大事」と三浦監督。気合いが空回りしないように、やはりしっかりとした気持ちでゲームに入りたい。

最終戦。目指すは6位以内。 その向こうの大きな目標へとつながる道を、夢を拓くために、力の限り勝ちを掴みに行く。

以上


来年は、6位になって、「スタジアムがないからプレーオフに出場できません」で言われたら面白いよね。
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